俺様魔王の甘い口づけ
後悔はない。
私じゃなくなるわけじゃない。
ずっとルイの側にいられるんだ。
大好きな、ルイの側に。
「芽衣子・・・、俺のわがままをきいてくれてありがとう」
「ふふっ、お礼なんて、ルイ似合わないね」
刺々しかったルイは面影もなく。
優しい瞳を私に向ける。
わがままなんて思ってない。
私だって、ルイとずっと一緒にいたいと思ってた。
生きる長さの違う私たち。
これでどれだけ近づけるのかはわからないけど。
少しでも、ルイが一人ぼっちになる時間が減らせるのなら。
私がいなくなった後も、ルイが悲しまずに生きていけるように。
十分なくらい私が側にいる。
最期のその時まで。
なんて、大げさかな?