俺様魔王の甘い口づけ
「芽衣子さま。ルイさまのお気持ちを考えてください」
「ルイの気持ち・・・?」
「芽衣子さまを危険な目にあわせたくないのです。芽衣子さまに、生きてほしいのです」
そんなの、私だって同じだ。
私だって、ルイに生きてほしい。
「私は!ルイの側にいたいから、ルイの血を飲んでこの身体になったのよ!ルイがいなくなったら、無意味じゃない!」
「そんなことにはならないように、我々も戦うのです。ルイさまを死なせないためにも」
「そんなの・・・っ!」
私は、それをなにもない安全な場所で祈っていればいいの?
そんなの、耐えられないよ・・・。
ルイの側にいたい。
ルイ・・・。
「芽衣子さまが戻ることを、ルイさまは望んではいません」
「・・・っ」
「それでも、お戻りになりますか?」
ずるいよ。
そんなの、ずるい。