俺様魔王の甘い口づけ
「ルイ、来たよ」
姿を現したのは、キイだ。
「キイ!」
「あ、めーちゃん!?なんで?」
私の姿を見て驚く。
ルイは、バツの悪そうな顔をしてたちあがる。
「行くぞ」
「あ、ああ・・・」
「ルイ!ねえ!お願い、アンリは・・・!」
殺さないで。
そうつづけたかったけど、言えなかった。
アンリはルイを殺そうとしてる。
それは、確かだ。
手を抜けば、もしかしたらルイが殺されてしまうかもしれない。
結局私は、ルイに死んでほしくないから。
最低だ。