俺様魔王の甘い口づけ
「ル、ルイ・・・」
怖いと思ってしまった。
ルイの事が。
こんなことができてしまう。
簡単に、人の命が奪える力を持っているルイの事が。
「怖いか」
「え・・・」
ルイが、ただ声だけで私に問う。
こんな自分が怖いかと。
「怖い・・・。怖いよ」
正直に。
ルイに嘘はつきたくない。
「でも、ルイの事が好き。それだけは変わらない」
怖くても。
怖ろしくても。
もう、変わらない。
この気持ちだけは。