俺様魔王の甘い口づけ
「そうか」
ルイは、少しだけ軽くなった声でそういう。
ルイも怖かったんだろうか。
「うん。決めたから。私は何があってもルイの側にいるって」
それだけは。
その決意だけは。
「俺も、決めたことがある」
「え?」
「芽衣子の事は、なにがあっても守り抜く」
ルイが、ようやく視線を私に向ける。
私はルイに微笑む。
「だったら、もう一つ約束して」
「なんだ?」
「絶対にルイも生きるって」
「・・・芽衣子」
きっとルイは、自分の命をなげうってでも私を護ろうとしてくれてる。
そんなのは、絶対に嫌だ。