俺様魔王の甘い口づけ



「ルイ!」



キイの叫び声。
そのすぐ後に、頭上で大きな音。



見ると、鉛の弾が城の壁にのめりこんでいた。




「な、なにこれ・・・」




こんなもの、どうやってここまで・・・。




「忘れたのか、人間に手を貸しているのはアンリだぞ」

「アンリの力・・・」




悪魔の力を味方につけると、人間も恐ろしい力を得ることができるんだ。
だからこそ、魔王であるルイを攻めてるんだ。


今なら、勝てるかもと。




なんて卑怯なの。
人の力をあてにして。
それで勝ってなんの意味があるの。



バカバカしい。




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