俺様魔王の甘い口づけ
「キイ、すまない」
「いや、いいけど。どうすんの、これ」
思った以上に危機的状況にあるのだ。
悪魔の力を得た人間が束になってかかってくる。
それに太刀打ちするのは、かなり大変だ。
「アンリ!こんな卑怯な手を使わなくても俺は逃げない!お前の手で俺を仕留めに来ればいい!」
ルイが叫ぶ。
なにを言ってるの!?
そんな事言って・・・。
ドウン!
再び、訛りの弾が撃ち込まれる。
パラパラと落ちてくる外壁。
戦いの火ぶたが切って落とされた。