俺様魔王の甘い口づけ
私を庇う一瞬のすきに、反撃までしていたんだ。
「ルイ・・・!ルイ!」
ルイの身体の下から抜け出し、ルイの身体を揺さぶる。
どうして、私を庇ったりなんか!
攻撃を防ぐんじゃなくて、なんで庇ったりなんか!
「め・・・こ・・・」
「ルイ!?」
「よか・・・た・・・。無事、なのだな・・・」
「なんで!なんで庇ったのよ!」
「・・・体が・・・かってに・・・うご・・・たのだ・・・」
無意識に、私を庇ってくれてたの?
バカだよ、バカ・・・。
私なんかを庇うなんて。
なにもできなかった私の事なんて・・・。
一緒に戦いたいなんて偉そうなこと言って。
結局私は何もできなかった。
それどころか、私のせいでルイが・・・。