俺様魔王の甘い口づけ
「・・・芽衣子と・・・同じだ・・・。お前が、・・・契約を交わした・・・理由と同じ・・・」
「私と・・・?」
「俺も・・・芽衣子を・・・救いたかった・・・」
ルイを救いたいと願った私の気持ちと同じように。
ルイも私を想ってくれていたの?
私と同じように、心配かけまいと今まで黙ってたの?
そんなの・・・責められるわけないよ。
「ルイ・・・」
そのしるしは、赤く点滅するように光っていた。
契約が遂行されようとしているのだと知らせている様で怖い。
ルイが、死ぬという事。
ルイの命が、閉じようとしている。
命のともしびが、消えようとしている。
そんなの、信じたくない。
「好きなの・・・ルイ・・・。こんなにも!」
溢れだした想いはどれだけルイに届くだろう。