俺様魔王の甘い口づけ
「ルイ!めーちゃんが、止めて!めーちゃん、なにを企んでるのかわからないけど、出て行っちゃったんだ!」
「なに・・・?」
押し寄せる軍勢の元へ行ったのか?
本当に、無茶をする奴だ。
逃げろと言ったのに。
ルイは、立ち上がると駆け出した。
扉は大きく開かれている。
その先に、芽衣子はいるのか。
しかし、その先で見たのは残酷な光景だった。
「な、に・・・」
誰か、夢だと言ってくれ。
これは何かの間違いなのだと。
目の前で、芽衣子は胸に矢を受け倒れていた。