隣の席のキミ。





顔、あっつー……



絶対赤い。



ヤバい。



心臓の音がうるさい。




『よろしくね』




そう言ったときの、あの笑顔が頭から消えない。



無邪気な、純粋な、笑顔。



チラ、と隣を見る。



太陽の光が岡の髪を照らしていた。



眩し……



目を細めて、横顔をバレないように見つめる。





あぁー……俺って単純かもな。



こんな単純だと思わなかったわ。



初めて向けられた無邪気な彼女の笑顔は、俺の心に刻まれて。



一瞬で、俺は囚われてしまったらしい。









Fin.






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