隣の席のキミ。
sensitiveは分別のある……はsensibleだった。
消しゴムは、とペンケースの中身を探す。
…………あれ。
ちょっと待ってちょっと待って。
慌ててもう一度探すけど。
「……ない」
うっそ、あたし消しゴム忘れた?
うわぁ、最悪……
ガックシと肩を落とす。
これさえ合ってればパーフェクトも狙えると思ったのに……残念。
はぁ、と大きなため息がでる。
こればっかりは自分のせいだからなんとも言えないんだけど。
でもやっぱちょっと悔しいや。
うぅ、と唸ったときにあたしの机の上に何かが飛び込んできた。
……消しゴム?
誰が、なんて考える必要ない。
だってあたしの席は窓側の1番後ろ。
前から投げ込むことなんてできないだろうし、つまり
柿崎、くんが……?
チラ、と視線を隣に向ける。
机の上には消しゴムが乗っていなくて。
やっぱり柿崎くんだったんだ……