私のことは、ほっといてください
思わぬところで、新見君と秘密を共有することになってしまった。
それからの私達は時々、お昼休みを一緒にすごすようになった。
社内だとまずいので、オフィスから徒歩5分の場所にある公園のベンチ。ここで落ち合って、ふたりでランチをしながら、『ラブきゅん』について熱く語り合う。
「昨日発売の『コスモス』見た?」
コスモスっていうのは、『ラブきゅん』が掲載されている月刊誌のこと。
私の問いかけに、新見くんはうなずく。
「読んだ。あの展開はヤバい。泣いた?」
「泣くよ。泣かずにいられないよ~」
「あははっ、やっぱり。オレ、あのシーン見て、楠木さんは絶対泣くだろうなって思った」
新見君が楽しそうに笑う。彼が笑うと、なんだか私も嬉しい。
それからの私達は時々、お昼休みを一緒にすごすようになった。
社内だとまずいので、オフィスから徒歩5分の場所にある公園のベンチ。ここで落ち合って、ふたりでランチをしながら、『ラブきゅん』について熱く語り合う。
「昨日発売の『コスモス』見た?」
コスモスっていうのは、『ラブきゅん』が掲載されている月刊誌のこと。
私の問いかけに、新見くんはうなずく。
「読んだ。あの展開はヤバい。泣いた?」
「泣くよ。泣かずにいられないよ~」
「あははっ、やっぱり。オレ、あのシーン見て、楠木さんは絶対泣くだろうなって思った」
新見君が楽しそうに笑う。彼が笑うと、なんだか私も嬉しい。