私のことは、ほっといてください
「来月が待ちきれない。あの後、どうなるんだろう?」
足をバタつかせると、足元ではカサカサと枯葉の音がした。
私達が秘密を共有してから約一ヶ月が過ぎた。公園の木々は、赤や黄に色づき、枯葉の舞う季節になった。
「寒っ」
ピュっと吹いた風に、首をすくませる新見くん。コンビニで買ってきたというサンドイッチを頬張る。
新見君はいつもお昼はコンビニで買っている。一方、私は自分で作ったお弁当を持参している。
『ついでだから、新見君の分も作ろうか?』
そんな台詞を何度も頭の中でシミュレーションしてみたけれど、未だ言えず。だって、彼女でもないのに、こんなずうずうしいこと言えるわけない。
だけど、新見君は時々物欲しそうに私のお弁当を見つめているので、そんな時は「これ、苦手なんだ~」とかウソをついて、おかずを食べてもらったりもしてる。
「苦手なのに、なんで入れてくるんだよ!」って新見君は呆れ声で、でもちょっと楽しそうに微笑んで、私のお弁当箱の中からおかずをつまんで自分の口に入れる。
こんな時間、いいなって思う。
共通の趣味を持つ、初めての男友達。
こんな関係がずっと続けばいいな。
足をバタつかせると、足元ではカサカサと枯葉の音がした。
私達が秘密を共有してから約一ヶ月が過ぎた。公園の木々は、赤や黄に色づき、枯葉の舞う季節になった。
「寒っ」
ピュっと吹いた風に、首をすくませる新見くん。コンビニで買ってきたというサンドイッチを頬張る。
新見君はいつもお昼はコンビニで買っている。一方、私は自分で作ったお弁当を持参している。
『ついでだから、新見君の分も作ろうか?』
そんな台詞を何度も頭の中でシミュレーションしてみたけれど、未だ言えず。だって、彼女でもないのに、こんなずうずうしいこと言えるわけない。
だけど、新見君は時々物欲しそうに私のお弁当を見つめているので、そんな時は「これ、苦手なんだ~」とかウソをついて、おかずを食べてもらったりもしてる。
「苦手なのに、なんで入れてくるんだよ!」って新見君は呆れ声で、でもちょっと楽しそうに微笑んで、私のお弁当箱の中からおかずをつまんで自分の口に入れる。
こんな時間、いいなって思う。
共通の趣味を持つ、初めての男友達。
こんな関係がずっと続けばいいな。