夏に散った花
「帆乃が白雪姫やるんなら、俺王子する」
と、晃。

「じゃあ、私王妃役で!」


勝手に話を進めるなぁぁぁ。

「配役が決まりました。白雪姫は、岡崎さん。王子は、橋本君。王妃は、小川さん。小人は......。」

あぁぁ...。
決まっちゃった。

「今日は、脚本と衣装の人だけ残ってください。」

「帆乃、今日は部活来なくていいから。」

え...。
いつもは、強制なのに?

「あ、ごめんごめん。嫌とかじゃなくて、今日は、ミーティングだから。」

そう言って、笑いながら頭を撫でてくる晃。
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