夏に散った花
樹里にはいつも迷惑かけてるから、心配かけないようにしなきゃ。

「そいえば、晃、前は、帆乃の隣の家だったけど、今はどこにすんでるの?一人暮らしでしょ?」

「あ、今は、アパートみたい。詳しい場所はわかんないけど、駅は同じだよ。」

「知らなかった!いいなぁ、一人暮らし。」

......
しばらく沈黙が続いたあと、樹里が口を開いた。

「あのさ、ずっと言えなかったんだけど、その靴どうしたの?」

言いにくそうに樹里がいう。

目線の先には私がはいているボロボロのローファー。
晃ファンからの嫌がらせ。

「...」

何も言えず黙ってると

「あ、晃関係?」

そう聞いてくる樹里。

「...うん。」
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