夏に散った花
本当は言いたくなかった。だからと言って嘘もつきたくない。

「ここ最近。晃のファンの子から嫌がらせが多いんだ。こんなのまだいいほうだよ?一番ひどかったのは、カッター...かな?ケガはしてないけど、靴の中に入ってた。」

「はぁ?そんなの、ケガしたかもしんないのに!なんで黙ってたの!?」

だって...。
「晃にも迷惑がかかるから。
あまり、人に迷惑はかけたくないよ。
私が我慢すれば大丈夫なことだし。」

「あんた、自分を大切にしなよ。」

人並みに大切にしてますよ。

「それに、私、晃のことすきだけど恋愛感情はないもん。フラれても、秋夜一筋!」
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