夏に散った花
晃side

「おい、ちょっといっすか?」

「あ?」

俺は、部活終わり、斎藤を捕まえた。
帆乃にはミーティングと伝え、かえってもらった。

「話あるんだけど?」

斎藤はめんどくさそうに答えた。

「ほ...岡崎のことか?」

チッ

「帆乃、でいいし。」

「...で、何?」

「お前、帆乃のこと好きだろ?」

ぜってぇ、こいつは帆乃のことが好きなんだ。

「ああ。」

意外にも、すぐに答えた。
でも、俺はその余裕が気に食わねぇんだよ!

「藤原とはどういう関係だよ?」

「彼女だけど?」

「はぁ?帆乃のことが好きなんじゃねぇのかよ!」

「お前には関係ねぇだろ?まあ、説明してもお前のバカな頭じゃ理解はできねぇだろうけど。」

あーマジでムカつく!
帆乃はなんでこんなやつが好きなんだよ!

「ま、俺は今日帆乃と会うつもりだし。」

はぁぁ?
なんで、てめぇが、帆乃と会うんだよ?
理由なんかねぇだろ?
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