夏に散った花
文化祭
とうとう文化祭。
あのあと秋夜にはキスされてない。
イコール、会ってないってこと。 

最近は、晃も私を部活につれていくことはなくなったし、藤原さんも、来なくていいって言われたみたい。

でも、学年が同じだからすれ違うことなんてたくさんある。

そのたびに、振り向いちゃうんだ。

でも、辛い。

今日も秋夜と藤原さんはラブラブだし。
秋夜のあんな笑顔見たことない。
泣きそうになった私は中庭まで走った。

文化祭といっても、まだ、一般公開の時間じゃないから誰もいない。

「晃...。」

え...?
なんで、今、秋夜じゃなく晃の名前を言ったんだろう?

「晃みたいな人と付き合ったら楽しいのかな...。」

「じゃあ、付き合ってみる?」

「うぎゃぁぁぁぁ」
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