夏に散った花
びっくりしたぁ!
そこには、ニコッとして首をかしげた晃がたっていた。
女子か!と、突っ込みたいのだが、今はおいておこう。

「俺じゃダメ?」

っ...!ズルい。
こんなときにそんなこと言うなんて。

もし、付き合えば、終夜のことを忘れることができるかもしれない。
付き合ってみたら、案外楽しい毎日を送れるかもしれない。

「もう少し考えさせて。」
今の私には、判断できない。
この、選択を間違えたら絶対後悔する。
だからこそ、ちゃんと考えたい。

「じゃあ、後夜祭で聞くよ。」

そう言って晃は、校舎に入っていった。
後夜祭!?
今10時だから、あと、7時間半しかないじゃん!

たったそれだけで決めれるわけがないよ...。
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