業務報告はキスのあとで


俯いてぐるぐると歩き回る胡桃ちゃんの元へバレないようにと近づき



────グイッ

「え、わ……ッ!?」



腕を引っ張るとそのままドン、と壁に追いやった



壁に背中をピタリと付けた胡桃ちゃんを、俺は逃さないようにと覆う




「……っひ……ひ、らおかさん……」


「ハイッ、やっと捕まえた」



「は……な、何馬鹿なこと言ってるんですか。ど、どいてください」




ニコリと笑っている俺に反して不機嫌そうな胡桃ちゃんの表情


そりゃあ、そうか。と思いつつも「どくわけないじゃん。どいてなんかあげないよ、せっかく捕まえたのに」なんて言う俺

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