業務報告はキスのあとで
〝それってさ、好きなんじゃないの?〟
手島さんの言葉が脳内で、何度も何度もリピートされる。
「え………っ…………? 手島さん………な、何言っ……」
手島さんの言葉が理解出来ず、私は口をパクパクとさせた。
「平岡に彼女がいる、なんてのは初耳だけど……まあ、要するにヤキモチみたいなもんでしょ?」
「や……やきもち………」
ヤキモチ、って……あの………?
何で私がヤキモチなんか……
「好きでも何でもない男に彼女がいたって普通何も思わないよね。でも、小松さんは思ってるわけでしょ?
…………っと、まあ。これ以上は俺が言っても意味ないし、頑張って。」
自分の気持ちに素直になりなよ、と言い残すとオフィスを去っていく手島さん