業務報告はキスのあとで





* * *





あの後松岡くんは「ああ、俺の負けだなぁ。これは」なんてよく分からない台詞を残して意外とあっさり引き下がった



それ以降、私へと無駄に話しかけてくることも無く一日を終え、もう既に退勤時刻。






「……よいしょ、っ…と」




私はデータを纏めた書類を手に取って、ある人のもとへと歩いていく






その〝ある人〟とは……







「………お疲れ様です。平岡さん」








そう、平岡さんだ。

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