業務報告はキスのあとで
「ひゃ……っ、!」
「ああ、もうどうしよう。俺今すっごい幸せなんだけど」
突然私の肩を寄せ、抱擁するような状態にすると恥ずかしい台詞を吐く平岡さん
「っ、でも……あんなに自信満々だったじゃないですか」
〝落とす〟とか〝教えてあげる、恋愛ってやつを〟とか、あれだけ言っていたというのに…
その割には、本気で喜んでいる彼に少しの疑問が生じる。
「はは、そうだね。うん
最初はもちろん自信あったんだけどさ、俺の方がはまっちゃってたからね」
珍しく本気になって、本気で焦った。
と言って笑う平岡さんに私の胸の奥がキューッと締め付けられる