業務報告はキスのあとで

その私の答えに



「へええぇえええッ!?!!?!」



───バンッ!!!とテーブルに勢いよく手をつき大声で驚く西野さん



その西野さんの言動に、痛いくらいに集まる店中のお客さんの視線


私はその視線に耐えられず、俯き加減で「西野さん、落ち着いて…」と呟く




「あっ、ごめ……つい……」


でも、なんで言ってくれなかったの?と無駄に小声で付け足した西野さんだが、今更小声にしたところで無意味だ


だって、店内の視線はまだ少し私達の方へ向いているのだから。



……まあ、でもそれを気にしてもいられないし、気にしていても仕方がない。




「……で、小松さん。好きな人って?」

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