業務報告はキスのあとで
「く、胡桃ちゃん……?」
「わっ……私……平岡さんの言うとおり、男慣れもしてないし、恋愛経験なんて全くないです。」
今まで……24年間、彼氏も、好きな人すらも居なかった私。
そんな私に、恋愛経験などあるわけがない。
でも
「でもっ……わ、たし……平岡さんのこと……ちゃんと…好き、です」
恋愛経験なんてしたことはないけれど、そんな私にも分かった。
平岡さんのことが〝好き〟だということ。
「私………平岡さんなら、何されてもいい。平岡さんが……いいです。」
嘘なんかじゃない。
こんなに人に側にいてほしい、と…
触れてほしい、と……そう、思ったのは初めてだ。