業務報告はキスのあとで

「よかっ……た……っ、う…う」


止めたい気持ちは山々だけれど、どうしても止まらない涙。

そんな涙を拭っている私に平岡さんが「ありゃりゃ、また泣いちゃったか」と笑いながら近づいてくる




「ありがとう、西野さん。あとは俺に任せて」


「はい、分かりました」



そんな二人の会話を耳にした後、西野さんはオフィスへと戻って行き、静かな廊下に私と平岡さんは二人きりになった







「心配してくれたの?」



優しいな、胡桃ちゃんは。と言って私の髪を優しく撫でる平岡さん



「だ、って……私のせい……なんです……わ、たしがっ…」

< 300 / 350 >

この作品をシェア

pagetop