業務報告はキスのあとで
…………まあ、そんなことを思ったところで平岡さんが帰ってくるわけもなく、私はひとり寂しく会社での日々を過ごしていた
「あと……20日………」
毎日、毎日、欠かさずに家の壁に掛けてあるカレンダーに赤ペンでバツ印を書き入れ
それから
「小松さん、あと19日だねー…」
「小松さん!あと18日!」
「あと17日だね〜!」
「小松さーん!あと16日だよー!」
と、西野さんに日課のようにカウントダウンされて。
そんな風に、はじめは腹を立てていたけれど……なんだかんだで平岡さんの帰りを待ちわびていた。