業務報告はキスのあとで
「彼女しかいないって何よ……見かけによらずつまらない人。」
ふん、とそっぽを向いて去っていく女の子。
「つまらない、ねー……」
確かにそうかも、と納得してまた作業に取り掛かる。
本当に、自分でも驚くくらいに胡桃ちゃんハマっていて、抜け出せなくて。
これは少し恥ずかしいけれど、俺には多分、あの子しかいなくて。
この先、ずっと、どれだけの女の子と出会ったって
「きっと、胡桃ちゃん以上はいないんだろうなー……」
なんて、思ったりする。