業務報告はキスのあとで
「お誕生日…
おめでとうございます」
「はは、ありがと」
じゃあ、ロウソク消したら電気つけてケーキ食べますか。という平岡さんの一言で同時に火を消す私と平岡さん
そして、電気をつけるとフォークを片手にケーキを食べ始めた
今まで彼氏どころか好きな人すらいた事のない私は、異性は愚か友達とこうして誕生日をお祝いしたことも無かった
が
今、こうして平岡さんと、高いケーキでもワンホールのケーキでもないけれどケーキを一緒に食べ、祝いあっている。
少し前の私なら、きっと、絶対に思わなかっただろうけど
私は、こうして初めて一緒にケーキを食べ合っている相手が平岡さんである事には、きっと意味があるのでは無いのかと
そう、思い始めていた。──────