オークション!!~五億円で買われた私~
差し伸べられた手に、手を乗せると、修也さんが引っ張ってくれた。


「あっ……」



修也さんの引っ張る力に、バランスを崩して


修也さんに抱きつく形になってしまった。


「…お…おい…。」


修也さんは驚いたのか、顔を赤らめて、
その体勢から、固まったままになっている。


「そ…そろそろ、離して下さいっ!!」


恥ずかしくてそう言うと、


修也さんは、はっとして

私を離した。



「…す…すまねぇ…。


ほらよ…気を付けてな。」


「……はい。


………ありがとうございました。」




< 226 / 292 >

この作品をシェア

pagetop