オークション!!~五億円で買われた私~
「……なんか、修也さんとお風呂入ると、昔のお父さんを思い出すな。」



「…俺以外の男と風呂に入ったなんて、

聞き捨てならんな。」



小春は肩を震わせてクツクツと笑った。



「まあ、お母さんの昔の最初の愛人だよ。
私は……同居した時、4才くらいだったなぁ。



私は四人お父さんがいるけど、



一番優しかったし、お母さんもその時までは優しかったんだ。」



「…その愛人は、どうしたんだ?」



「……死んじゃったんだって。



新宿の路地裏でナイフ刺さって。」

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