オークション!!~五億円で買われた私~
私は、ガラリと教室のドアを開けた。


「……………。」


なるべく私の存在が目立たないようにそっと席に座った。


………大丈夫。誰も気付いてない。





………………と思ったけど……………


「あ、霧城じゃん!!」


「金曜は心配したんだから~(笑)」


「ちゃんと学校来てくんないとコッチも調子狂うっていうか~。」


そう言って三人組は私の髪を引っ張る。


「…………痛いっ………やめてっ……」



「口答えできる身分なワケ~?


ほら~悪い子にはお仕置きしなきゃ~。」


一人が、掴んだ髪にハサミを持っていく。


「ホラ~綺麗な黒い髪が………。」


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