雪の降る夜に


この顔で産まれてこれて助かったわ。ブスだったらこんな事できないしねー



「さて、家帰るか」

「すいませーん」



突然後ろから声を掛けられて、振り向いたら赤茶のメガネがいた。



「何ですかぁ?」

「この辺でクリーム色の髪の男を見なかったかな?」



クリーム色?確かさっきの奴がそうだった気が…



「その人なら、さっきあっちに行きましたよぉ〜」

「本当?ありがとっ」

「いいえ〜」




赤茶のメガネは爽やかな笑顔を残して颯爽と走って行った。



「………今日はイケメンの日なのか?」


さっきの男も今の赤茶のメガネもかなりレベルの高いイケメンだった。




「ま、いいか。…早くDVD返さないと、あっ、てかまだ観てないじゃん」



私は急いで家に帰ってDVDをセットした。


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