あと2分のクリスマス。
「なっ何これ!?
どーいうこと!?何であたし、箕島とっ…」
「…おまえ、まさか覚えてねーの?」
パニックになる私に、恐る恐る、といった感じで尋ねる箕島。
「…お、覚えてないって何が…」
頭が痛い。
ガンガンする。
「…まじかよー…」
箕島は深いため息をつくと
「お前昨日俺の服に思いっきり吐いただろ?
で、仕方ねーから俺んち連れてきたの、近かったから。
それで…」
…心なしか、箕島の頬が赤く染まる。
…まじで。
「…お」
「お?」
「お」
私はすぐ近くに落ちていた衣類を光の速さで身につけると
「お疲れさまでしたー!!!」
全速力で箕島の部屋を飛び出した。