あと2分のクリスマス。





その時、手の中のスマホが震えた。




…箕島っ!?




慌てて画面に視線を落とすが、そこに表示されていたのは、大学の女友達の名前。





「…もしもし、怜奈(れいな)?」




「美冬!?
あんた野崎と別れたってホント!?」





キーン、と甲高い怜奈の声が頭に響く。




もう情報回ってるんだ。




ったく、一体どこから…






「…ホントだけど」




「そっか…大丈夫?美冬」




「…うん」






信じられないことに、怜奈からの電話で思い出した。私失恋してたんだって。





…彼氏にフられた昨日以上に。
なんだか今私、カラッポだ。






< 18 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop