あと2分のクリスマス。
「あー…やばい、飲みすぎた」
「美冬ちゃん大丈夫?お冷もらおうか?」
「んー…大丈夫です…」
「そっか、じゃぁもう少し飲む?」
そして甲斐甲斐しくもビールを追加注文してくれる男子。伊達メガネでキめてるお洒落さん。だけどやっぱり名前は思い出せない…
「ほら、美冬ちゃんどうぞ」
「…どうも」
ていうかやたら飲ませようとしてくるなぁ、コイツ。
何が目的か丸分かりなんだけど。
「…はぁ」
ため息をついてチビチビとジョッキに口をつける。
昨日だって飲みすぎてあんなことになったのに、またこんな所にきて、やけ酒して。私、自分が思ってたよりずっと馬鹿だったみたいだ。