あと2分のクリスマス。
奇跡は自分で起こすもの。
ピンポンピンポンピンポンピンポ「はい?」
ガンッ
「…っつぅー…」
「…中原?」
突如箕島が開け放したドアにより、額を強打した私。
その痛さに気を失いそうになりながらも、なんとか顔をあげる。
そこには驚きに大きく目を見開いて、私を見下ろす箕島の姿。
…それだけで、なんか。泣きそうになる。
「…おまえ、どうし…」
「話がある」
私はそう言いながら、勢いよく箕島に、抱きついた。