あと2分のクリスマス。
「つーかお前が悪いんだろーが。
あんなホワ〜ッとした男とホワ〜ッと付き合うから、こんなホワ〜ッとした別れ方すんだよ」
「べ、別にホワ〜ッと付き合ってないから!」
「ホワッとしてただろうが。
告白されて“まぁいっか、暇だし!”ってなってただろーが。
いい加減やめろよそういうの」
「あぁっ私の砂肝!!」
私のお皿から勝手に砂肝を奪い取った箕島が続ける。
「そんでいっつもうまくいかなくて、その度呼び出される俺の身にもなれよなぁ」
「…いいじゃん、暇でしょ?」
「暇じゃねーよっ!
今日だって合コン抜けてきたんだよ!!
可愛い子いっぱいいたのに、どーしてくれんのお前!」
あぁ俺の聖なる夜が〜、なんて悔しがってる箕島。
「箕島の変態バカ!」
私は最後の一つだった出し巻き卵を口にいれる。
「あぁっ!それ食べようと思ってとっといたのに!」
「知らねーよ、早いもんがち〜」
「おまえ〜…」