あと2分のクリスマス。
サンタさんはもういない。
確か小5くらいまでは、我が家にも毎年、サンタさんがやって来ていた筈だ。
だが彼はいつの間にか姿を消し、彼から貰っていた筈のプレゼントは直接両親から受け取るようになった。
あれから10年。
クリスマスの朝、私の目に飛び込んできたのは夜中のうちにこっそり置かれたプレゼントではなく
よく知った男友達の顔だった。