激愛
「瞳、一緒に帰ろうよ~せっかくだから帰りに何かおいしいものでも食べていかない?」



「あ~桃ちゃんごめんあたし今日は無理なんだよね・・・本当にごめん」




「いいのいいの急に誘ったあたしも悪いんだし~じゃあ今度都合の良い時教えて?一緒にケーキでも食べに行こうよ」




「うん!ごめんねじゃあ又あした~」




HRが終わったあたし達は帰り支度をしながら桃ちゃんとこんな会話を繰り広げていた



一年から三年まで特別進学クラス、通称特進クラスは各学年ごとに一クラスしかない



なのでクラス発表を見るまでもなく桃ちゃんとは同じクラス



今日は入学式だけで授業はないため先生の自己紹介やら学校の連絡事項などそんな説明があったあとはすぐ下校となる



なので他の上級生は学校はお休み、そのせいか学校は随分静かに感じられた



この校舎まるごと特進クラスのみの校舎らしくほかの普通科や進学クラスの生徒が立ち入ることは滅多にないんだそう




廊下で繋がっている進学コースと普通科コースの校舎



なかでも普通科は不良の巣窟のような感じらしく、桃ちゃんいわく絶対に近寄っちゃ駄目



ってかなり念を押されてしまった・・・・




「瞳みたいな可愛い子すぐ食べれられちゃうから絶対駄目だよ!」





それは桃ちゃんも同じなんじゃ?って思ったけどとにかく素直に頷いていた
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