激愛
桃ちゃんと下駄箱で靴を履きかえるとその場で別れて校門を目指した



桃ちゃんは裏門からのほうが家に近いらしく裏門へと手を振り走って行く




・・・・と、なんだろう?男も女も人だかりが凄いけど・・・・



目を凝らして見つめていると例のあの男




腕組みしたまま何処か遠くを見つめて・・・・誰かを捜してる?



あっ・・・もしかして?



捜してるのはあたし?確か旧校舎に来いって言ってたけどあれ本気だったんだ




っていうか・・・・あの人だかりに行けと?嘘でしょ?



これは逃げるしかない!あたしに何の用があるのか知らないけどこうなったら裏門から帰るか



そう思って踵を返して帰ろうと走り出す



鈍くさく見えるだろうがこう見えて運動神経はいいほう



あたしはダッシュで裏門を目指した、裏門だから行き交う人もまばらだし大丈夫そう



しばらく走ってやっとたどり着くと校門が見えてきた



なんでこんなに広いんだろ、もうやだ!ほっと一息ついて歩き出そうと一歩踏み出した途端急に腕を掴まれる



「・・・・へ?」




立って居たのは見知らぬ赤い髪の短髪の男、背が高くて可愛い感じの男の子だった




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