激愛
第10章
「ま・・・まずい非常にまずい!どうしよう」



あたしは自分がこれほど馬鹿だと思ったことはない



すっかり忘れていた




なにを忘れてたかってあの男と同じ学校だったってことを・・・!



気持ち良い春のぽかぽか陽気



足取りも軽く学校に来ると校門前に沢山の女子が群がっている



あ・・・あれ?あの集団なんだろ?



目を凝らして見てみれば・・・・




一際目立つ容姿の仁王立ちで誰かを待つ金髪のイケメン君



あ・・・あの男!も・・・もしかしてあたしを待ってるのかな?




話があるって言ってたのに勝手に車降りて帰っちゃったから?




桜の木の陰からちらりと男を見る・・・・・ひっ!めちゃくちゃ不機嫌そうだし!




あたし?あたしのせいなの?っていうか・・・・



朝からあの状態って、あたしそんなに悪い事した?



「仕様がない・・・・ここを通らないと学校には行けないんだし」





そもそも悪いのはあいつだし、もしかして待ってるのは違う人かも・・・・
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