激愛
入学式の翌日から特進コースはびっしり6時間授業がある



周りを見渡すと流石に規定通りの制服を着た真面目ちゃんばかり




一年のこのクラスは女子が5人




他の三人の女の子はいかにも真面目そうな子で少し制服を着崩しているあたしと桃ちゃんは少し・・・いやかなり浮いていた




でもこの清風学園高校、校則はそれほど厳しくはない



髪を染めたりもいいし化粧も薄くならOK



要はお勉強さえきちんとしていればある程度は目を瞑るって訳



初日は中学の復習と簡単なテスト




まあほとんど中学で習った問題ばかりのテストだったから大丈夫だったけど・・・



でも桃ちゃんは違ったみたいで抜き打ちともとれるテストに唖然としていたみたい



だが彼女の興味は違うところにあるらしく休み時間は神龍の新しい総長さんのことでもちきりだった



「瞳~知ってた?昨日は二人とも新入生をスカウトしに来てたみたい!総一郎さんと龍さん見れてよかった~」



「スカウト・・・・?」



「ああ・・・瞳は知らないんだ~あのね毎年入学式には神龍の総長がスカウトに来るの、もちろん希望者も入れるみたいだけど総長の御眼鏡に叶わなかったら最後即辞めてもらうらしいけどね」



そうなんだ・・・・だから昨日は三年生なのに学校に来てたんだ、妙に納得しながら桃ちゃんの話に耳を傾けた
< 119 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop