激愛
「・・・で瞳はあの龍さんに何の用で呼ばれたの?もしかしてデートのお誘い?」




「い・・・いやそんなんじゃないってば」




「違うんだ~残念だなあ・・・でも何か話があったんでしょ?」




「そうみたいだけど・・・・」



あたしは昨日の出来事を掻い摘んで話すと桃ちゃんはあたしの行動に呆気に取られていた



「う~ん無理もないか・・・・瞳の都合も聞かず無理矢理って感じだったらねえ、でもあの龍一さんのお誘いを断るなんて瞳らしいっちゃらしいかも~」



「そ・・・そうなのかな?あはは」



あたしらしいってどうなんだろ?でも放課後教室まで来るってあいつ言ってたけど・・・



ちょっと待って!あんな目立つ男がこの一年の教室に来たら、あたしの平穏な学園生活が脅かされる!




でも、今朝のあの調子じゃとても逃げられそうもないし・・・



「桃ちゃん、三年の特進クラスって確か三階だったよね?」



「うんそうだけど・・・・でもどうして?」



「龍一さん・・・・先輩に放課後呼ばれてるから教室まで行こうと思ってさ」



「えっ!瞳お呼びがかかってるの?すご~いじゃあ授業終わったら速攻行かないとねでも待って確か三年の特進クラスは普通科と教室が何クラスか隣同士になってるからくれぐれも気を付けて」



桃ちゃんに念を押されて嫌々ながらも放課後、三年のフロアに足を踏み入れた


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