激愛
廊下を歩くと突き刺さるような視線・・・視線



たぶんこいつと歩いてるからだよね?




視線が突き刺さってあたしの身体が溶けちゃうんじゃないかって思うくらい




女子の視線のその先には羨望、嫉妬、妬み・・・



男子はこの男に対する羨望、憧れ、様々な欲望が見てとれる



でもこの男はそんなのどこ吹く風で下駄箱を通り抜ける



あたしはそそくさと靴を履きかえると彼の後を追った



見えてきたのは黒塗りの大きな車




あれ・・・・あの時と同じ車?へえこんな高級車だったんだ




妙なことに感心していると素早く彼が校門に横付けされている車に乗り込む



あたしも彼に続いて車に乗り込んだ



「こんにちは~おじゃまします・・・・」



「こんにちは、瞳さん・・・」



運転手さんが振り返って挨拶をする



あたしが運転手さんに向かってにっこり微笑むとあいつの舌打ちが聞こえた



何か不機嫌になる要素があったのか?疑問が消えないまま車はゆっくりと走り出した
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