激愛
第2章
お母さんきっとまだ寝てるからあたしが出た方がいいよね?



そうおもったあたしはばたばたと二階から駆け降りた




ドアを開けると目の前にいたのはスーツ姿のお父さん




「はい!どちらさ・・・・ひゃっお・・・お父さん?「幸子!俺だいるんだろ?ちょっと出てこい!




そう言いながら息を切らして無表情で叫ぶお父さんの姿に驚きを隠せなかった




お母さんの名前を叫ぶとづかづかと部屋に入って行くお父さん




どうしたんだろ・・・・あんなお父さんの怖い顔、初めてかも




それに家に帰って来る時はただいまって必ず言ってたのに・・・





今日のお父さんは久しぶりにあたしに逢えたというのに見向きもしないでお母さんの寝室に入って行ったっきり・・・・




なにかあったのかな?連絡もなく突然帰ってきたのはどうして?



嫌な予感しかしない・・・・どうしよう




そんなことを思っているとお母さんの部屋から大きな声が聞こえてくる




なにかを言い争っているような声にあたしは驚いてお母さんの部屋の前に走って行く




あたしがドアノブに手を掛けたとたんお父さんの聞いたこともない大きな声にびくっと肩が震えた


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