激愛
あれから車に乗り自宅まで送ってもらったが色んなことがありすぎてついうとうとしてしまったあたし




気が付いた時には龍さんに膝枕されて寝ていたという驚きの事実



顏から火が出るくらい恥ずかしかったけどあまり考えないようにして自宅マンションへと入った




適度に揺れる振動と車内の温度もちょうどよくあたしからすれば眠気を誘うことが揃っているわけで・・・




眠っている間優しく髪を撫でてくれていたのはもしかして龍さん?でも・・・




「おい!起きろ、何時まで寝てやがるんだったく・・・涎たらしてんじゃねえぞ」




「はっ・・・・ご、ごめんっていうか涎なんて垂らしてないし!」




「ふっ、お子様は早く帰って寝るんだないいか?腹なんか出して寝るんじゃねえぞ」




「なっ、お腹なんて出さないし!」 「ああそうかよ、じゃあな」




そう捨て台詞を吐くと風のように帰っていった彼



現総長の矢島さんは野暮用があるとかでバイクで帰ったらしいけど



あたしの顔を見れば悪態をついてからかう彼が優しく髪を撫でるなんて、そんなこと・・・



「あるわけないか~もうあんまり考えるのよそう、は~今日もお父さん遅いのかな・・・」





誰もいないマンション、リビングのソファに寝転がると自然と瞼が閉じていった


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