激愛
でも目の前のとろとろオムライスの誘惑には勝てず一口二口と口に運んだ時お父さんは伏し目がちに話し出す



お父さんも話しづらいのかお茶を一口飲むと溜息をついていた



「実は3か月後に海外に転勤になることになった」



「・・・は?転勤?」




「台湾に・・・・2年位は日本に帰って来られない」



そんな・・・・二年も?そんなに長く?



「・・・で相談なんだが瞳はお父さんについてくるか?それとも日本に残るか?」



「そんな急に言われても・・・・」


「そうだなすぐに返事をしろとは言わない、ただ瞳は4月から高校生になったばかりだし無理にお父さんについてこなくてもいい・・・お前の好きにしたらいいんだ」



一人で淋しい思いをさせるがお父さんは海の向こうで頑張るよ



お父さんはそう言ってご飯をほおばった・・・・どうしよう、学校変わりたくないな



せっかく苦労して合格した学校だし友達もいる



お父さんがいないのは寂しいけど日本に残りたい



海外になんて行きたくない・・・・思いを巡らせてふと頭を掠めたのは龍さんの顔



何であの人の顔が浮かぶんだろ?あたしってば変




ふるふると頭を振るとあたしはお父さんに言葉を発していた







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