激愛
「しっかしあの龍さんがねえ・・・・」



「瞳!どういうことなのか一から十まできちんと説明して!」




同じ特進コースの桃ちゃんと普通科の誠二君



二人は仲の良い双子ちゃんでありあたしのこの学校で出来た初めての友達



案の定龍さんと登校したあたしは全校生徒の注目の的



人から注目されるのがこんなに疲れるものだとは思いもしない



そりゃあ仮だけど一応彼女・・・・だけど・・・



みんなの前であんなこと普通するもんなの?



「下駄箱でチューなんて龍さんも意外とやるじゃん」



「せ・・・・誠二君!声が大きい!」




「あ~誠二ばっかりずるい!あたしも龍さんが瞳にチューしてるとこ見たかったな」



「も・・・・桃ちゃんってば!」



そうなんだよね・・・・下駄箱でばいばいしようと思って靴を履きかえて・・・




名前呼ばれて振り返ったら急に腕を引かれて・・・・暖かいものが頬に触れた



それが龍さんの唇だとわかるまで数分、「帰り迎えに行く、じゃあな」




そう捨て台詞を吐いて教室へと向かうあたしの仮彼氏を呆然と見つめる




お昼休みの今、中庭に連行されてふたりに問いただされてるって訳なんだけど・・・





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